私と高速バス・交通手段|旅行ガイド・旅行のサポート
私と高速バス・交通手段
★★★
最近では、台北と高雄の行き来は、大概高速バスを利用します。飛行機の値段の1/3で利用でき、乗り心地も列車や飛行機に比べて快適です。時間がかかる事は難点ですが、何処でも寝られる人ならば、深夜の時間帯を利用すれば、時間を有効に利用出来ます。
高速バス紀行
「高雄市のバス乗り場」 一服した後、高雄に行くことにした。「高雄」には妻の実家があり、いつも大歓迎をしてくれる。今の日本はもう無い大家族の良さがここにはある。バス停までタクシーで行く。バス停に着くと、ものすごい人。時間も早く、金曜日と重なりかなりの人が集まっていた。今回はどこへ行っても人が多い気がする。夜中にお腹が空くといけないので、豚カルビ弁当、ゆで卵とお茶を買う。これらは日本のコンビニと味もお金も同じくらい。いつも乗るアロハバス(台北→高雄:650元)は満員だったので別のバス(550元)に乗った。台湾の高速バスは座席がは広くて、個別に分かれているので、かなり快適である。高雄行きのバスは、台北の数箇所で客をピックアップし、台南辺りから徐々に客を降ろしながら高雄に着く。バスはいつもの通り、台北の数箇所に立ち寄り、お客を拾っていく。しかし、台北市内の最後のバス停に止まった後、なかなか発車しなかった。運転手は乗客の切符を確認し始めたが、切符と乗客の数が合わないらしい。彼は何度も確認していたが、やがて大声で騒ぎ出した。「私は550元を弁償しなければならない。もう運転などをしたくない」と言い出し、だんまりを決め込んでしまった。またまたバスでのトラブル。暫くして、携帯でなにやら話していたが一向にらちがあかない。乗客も特に大騒ぎするわけでもなく、静観していた。中には運転手を説得する者もいたが聞く様子もない。暫く沈黙が続く。私も妻と顔を見合せて笑うしかなかった。ここは、台湾だし、私も静観するしかなかった。やがて、一人の若者が、自分が運転手の隣に座るので、運転してくれと提案。他の乗客も静かに賛同。運転手は渋々運転し始めた。しかし、運転し始めた彼は未だ頭にきているのか飛ばすこと飛ばすこと。私を含めた乗客はもう彼に何も言わず黙って座っていた。妻は神様にお祈りしていたらしい。幸か不幸か、普通は5時間かかるところを今回は3時間半で高雄に着いた。乗客は運転手の大声と乱暴な運転で眠るところではなかったと思う。私も眠れなかった。